本当に東京23区は給与水準が高いのか?~ 医師の場合 ~

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東京都は日本の首都であることから、「何でもそろっている」イメージが強いかと思います。地域にもよりますが、特に23区のような特別区は、人口が多く集中しているので、その分医療機関の数も多くなります。そのため、病気になればいつでも通える距離にある身近な存在として、近くに病院がなくて困っているといった事態に陥った人は少ないのではないでしょうか。

当然のことながら、病院には医師が勤務しています。医師は、医療系の仕事の中でも高額な給料をもらうことのできる職業なので、東京勤務の医師はさぞ儲けているのだろうなというイメージが湧くはずです。しかし、実はそれはあくまでイメージだけです。全国基準で見ても、医師の給料は、東京はそこまで高くありません。それは、医師の数が多いために、競争となってしまっているのが原因です。

pixta_48023298_S「ドクタービジョン」という医師専門の求人サイトで、東京の医師求人を検索してもらえると上記で言ったようなことがわかると思います。実は、隣の神奈川県の医師求人の方が、東京よりも求人件数は減るものの、給与水準が高い場合もあるのです。ただし、神奈川も広いので、これは横浜や川崎以外の地域のことを指します。横浜と川崎以外の地域で給与水準が高まるのは、神奈川県西部が緊急医療に対応できる医師の確保に力を入れていることが考えられます。

病院がありあまる東京に住んでいる人こそ、医師不足を感じることは無いかと思いますが、給与を上げてまで、お隣の神奈川ではこういった医師の確保に注力していることが伺えます。もちろん、神奈川に限ったことではありません。東京23区外や埼玉、千葉などでも、高齢化の影響で深刻な医師不足が予想されるので、高い給与を期待できるこれらの地域を狙うのも良いかもしれません。

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